はじめに

前編では、中小企業診断士一次試験前日にやるべきこととして、「持ち物の確認」「会場までの経路確認」「復習範囲を絞ること」「当日のスケジュール確認」「睡眠を優先すること」を紹介しました。

後編では、試験前日にやってはいけないことと、試験当日に実力を発揮するための考え方について解説します。

試験直前は誰でも不安になります。しかし、そこで焦って普段とは違う行動を取ってしまうことが、本番のパフォーマンスを下げる原因になることも少なくありません。

一次試験前日にやってはいけないこと① 新しい参考書や問題集に手を出す

試験前日になると、本屋で「この参考書なら理解できそう」と感じたり、SNSでおすすめ教材を見つけたりすることがあります。

しかし、前日に新しい教材へ手を広げることはおすすめできません。

理由は、新しい教材には「まだ知らない知識」が数多く掲載されているためです。

試験直前に新しい論点を見つけると、

「こんな内容も覚えていない……」

「もう間に合わないかもしれない」

という不安が強くなってしまいます。

その結果、今まで理解できていた内容まで自信を失ってしまうケースがあります。

試験前日に必要なのは、新しい知識ではありません。

これまで積み重ねてきた知識を整理し、「ここまでは理解できている」と自信を持つことです。

私自身も、試験前日は新しい教材を見ることはせず、普段から使い慣れたまとめノートや過去問だけを確認していました。

一次試験前日にやってはいけないこと② SNSや掲示板を見過ぎる

試験前日になると、X(旧Twitter)や受験生向けの掲示板には、多くの投稿が並びます。

「今年はこの論点が出るらしい」

「○○だけ覚えれば大丈夫」

「去年は難しかった」

など、さまざまな情報が流れてきます。

もちろん、有益な情報があることもありますが、多くは予想や個人の意見です。

他人の勉強量や進捗を見て焦ってしまう人も少なくありません。

試験前日は、自分の勉強に集中することが最優先です。

情報収集はほどほどにして、これまで積み上げてきた学習を信じましょう。

一次試験前日にやってはいけないこと③ 徹夜や睡眠時間を削ること

「あと少し勉強すれば合格できるかもしれない」

この気持ちは、多くの受験生が経験します。

しかし、睡眠不足は集中力や判断力を低下させます。

中小企業診断士一次試験では、7科目を長時間受験します。

午後になると疲労も蓄積するため、睡眠不足の影響は想像以上に大きくなります。

特に財務・会計や経済学・経済政策では、冷静な計算力や読解力が必要です。

一夜漬けで覚えた知識よりも、十分な睡眠を取って本番で実力を発揮する方が、結果として高得点につながる可能性が高いでしょう。

一次試験当日の朝に意識したいこと

試験当日は、早めに起床し、時間に余裕を持って行動しましょう。

朝食は普段と同じような内容がおすすめです。

試験当日に普段食べないものを選ぶ必要はありません。

また、会場には余裕を持って到着し、落ち着いて最後の確認を行いましょう。

ここで重要なのは、

「まだ覚えていないこと」

ではなく、

「今まで勉強してきたこと」

を見ることです。

自分で作成したまとめノートや暗記カードを確認するだけでも十分です。

終わった科目は振り返らない

一次試験は複数科目あります。

一つ目の科目が終わると、

「あの問題は間違えたかもしれない」

「答え合わせをしたい」

と思うことがあります。

しかし、その時間は非常にもったいありません。

終わった科目の点数は、もう変えられません。

一方で、次の科目の点数はこれから伸ばせます。

私は試験中、一切答え合わせをしませんでした。

休憩時間は次の科目の暗記項目を確認するだけにして、気持ちを切り替えることを意識していました。

この切り替えが、7科目という長丁場では非常に重要になります。

試験当日は「満点」を目指さない

中小企業診断士一次試験は、100点を取る試験ではありません。

基本的には60点以上を積み重ねることが重要です。

難しい問題が出題された場合、

「解けない」

ではなく、

「他の受験生も難しい」

と考えるようにしましょう。

一問に時間を使い過ぎるよりも、解ける問題を確実に取ることが合格への近道です。

ストレート合格を目指す方ほど、「すべて解かなければ」と考えがちですが、その必要はありません。

合格基準を意識しながら、落ち着いて問題を解くことが大切です。

最後に伝えたいこと

試験前日は、誰でも不安になります。

「もっと勉強しておけばよかった」

「本当に合格できるだろうか」

そう感じるのは、決してあなただけではありません。

私も試験前日は同じように緊張していました。

しかし、本番で必要なのは、新しい知識ではなく、これまで積み重ねてきた努力を信じることです。

ここまで勉強を続けてきたという事実は、それだけで大きな自信になります。

前日は無理をせず、体調を整え、自信を持って試験会場へ向かってください。

まとめ

中小企業診断士一次試験前日にやってはいけないことは、次の3つです。

  • 新しい参考書や問題集に手を出す
  • SNSや掲示板を見過ぎる
  • 徹夜や睡眠不足で試験に臨む

また、試験当日は、

  • 余裕を持って会場へ到着する
  • 終わった科目は振り返らない
  • 満点ではなく合格点を目指す

ことを意識すると、本来の実力を発揮しやすくなります。

中小企業診断士試験は長い受験期間の集大成です。

試験前日に劇的に実力が伸びることはありませんが、前日の過ごし方次第で、本番のパフォーマンスは大きく変わります。

この記事が、少しでも皆さんの不安を和らげ、自信を持って一次試験に臨むきっかけになれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。そして、皆さんがこれまで積み重ねてきた努力を本番で発揮し、合格を勝ち取られることを心より応援しています。

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