― 地方中小企業が今すぐ見直すべきWeb改善の本質 ―

はじめに|「ホームページはあるのに成果が出ない」という悩みの正体

地方の中小企業の経営者から、非常によく聞く言葉があります。
「ホームページは作ったんですが、全然問い合わせが来なくて…」

制作会社に依頼して、きれいなデザインにして、名刺にもURLを載せた。それなのに、電話もメールも増えない。すると次第に、「やっぱりホームページなんて意味がないのではないか」と感じてしまいます。

しかし断言します。
問い合わせが来ないのは、ホームページが悪いのではありません。
多くの場合、「作り方」と「使い方」に致命的なズレがあるだけなのです。

この記事では、これまで数多くの地方企業のサイトを見てきた経験から、問い合わせを遠ざけてしまう7つの典型的な落とし穴を整理し、それぞれに対して現実的で実行可能な改善策を提示します。

落とし穴①|「誰のためのサイトか」が伝わらない

問い合わせが来ないサイトで、最も多い問題がこれです。
トップページを開いても、「会社の想い」や「理念」は書いてあるのに、「この会社は、私に何をしてくれるのか」が一瞬で分からない。

企業側はつい、自分たちの歴史や強みを語りたくなります。しかし、訪問者が本当に知りたいのは自分の悩みが解決できるかどうかです。

たとえば、製造業の社長がサイトを見たとき、
「御社は創業50年の信頼と実績があります」
よりも、
「新規取引先が増えずに悩む製造業のための営業支援」
の方が、圧倒的に刺さります。

問い合わせが来ないサイトほど、「誰に向けているのか」が曖昧で、結果として誰の心にも届かなくなっています。

落とし穴②|サービス内容が抽象的すぎる

次に多いのが、サービス説明の問題です。
「トータルサポート」「柔軟な対応」「ワンストップで支援」
こうした言葉が並んでいるサイトは非常に多いのですが、実はこれらはほとんど情報になっていません。

訪問者は、
「具体的に何をしてくれるのか」
「どこまでやってくれるのか」
「自分のケースに当てはまるのか」
を知りたいのです。

にもかかわらず抽象的な表現だけだと、「結局、相談してみないと分からない会社」という印象になり、心理的ハードルが上がります。結果として、問い合わせをする前に離脱されてしまうのです。

問い合わせが増えるサイトほど、サービス内容が具体的で、イメージしやすく、判断しやすい形で書かれています。

落とし穴③|実績や事例がほとんど載っていない

問い合わせを検討する人が、必ず見るのが「実績」「事例」「お客様の声」です。
ところが、地方中小企業のサイトでは、ここが極端に弱いケースが目立ちます。

「守秘義務があるので載せられません」
「まだ実績が少なくて…」

そう言われることもありますが、問題は実績の量ではありません。見せ方の工夫が足りないだけなのです。

たとえば、
「兵庫県内の製造業A社様:ホームページ改善後、問い合わせ数が月1件から月5件に増加」
これだけでも十分な事例になります。

実績がまったく見えないサイトは、訪問者にこう思わせます。
「この会社に頼んで、本当に大丈夫だろうか?」

この不安を解消できない限り、問い合わせは増えません。

落とし穴④|問い合わせまでの導線が遠すぎる

意外と見落とされがちなのが、「導線設計」です。
せっかく興味を持ってもらっても、問い合わせまでの道のりが遠いと、人は簡単に離脱します。

よくあるのが、
トップページ → 会社案内 → サービス → 実績 → ようやくフッターにお問い合わせ
という構成です。

これは、リアルの営業に例えるなら、興味を持ってくれたお客様を、延々と社内案内ツアーに連れ回してから、ようやく商談に入るようなものです。

問い合わせが増えるサイトは、「今すぐ相談したい」気持ちが生まれた瞬間を逃さない設計になっています。

落とし穴⑤|フォームの心理的ハードルが高すぎる

「フォームはちゃんとあるのに、問い合わせが来ない」
そういう場合、入力のしづらさが原因になっていることが非常に多いです。

必須項目が多すぎたり、住所や会社規模、予算まで入力させたりすると、訪問者はこう感じます。
「まだ頼むと決めてないのに、ここまで書くのは面倒だな」

人は行動を先延ばしにします。そして一度離脱した人のほとんどは、二度と戻ってきません。

問い合わせを増やしたいなら、フォームは極限までシンプルにするべきです。最初は名前とメールアドレス、そして相談内容だけで十分です。

落とし穴⑥|検索しても出てこない

そもそも見られていない。
これも非常に多い問題です。

どれだけ良い内容を書いても、検索結果に表示されなければ、存在していないのと同じです。特に地方企業の場合、「地域名+サービス名」で検索されるケースが圧倒的に多いにもかかわらず、その対策がまったくされていないことが珍しくありません。

ホームページが名刺代わりで終わっている企業ほど、SEOを「難しそう」「専門外」と敬遠しがちですが、本質はとてもシンプルです。探している人に見つけてもらえる場所にいるかどうか、それだけの問題なのです。

落とし穴⑦|更新が止まっている

最後の落とし穴は、「動いていないサイト」です。
お知らせが3年前で止まり、ブログは2記事だけ。実績も昔のまま。

訪問者はこう思います。
「この会社、今もちゃんと営業しているのかな?」

これは信用に直結します。どんなに実力があっても、Web上で“止まっている会社”に見えると、それだけで問い合わせの可能性は下がってしまいます。

更新とは、派手な記事を書くことではありません。
月に1回、活動の一端を伝えるだけでも十分です。「今も動いている」ことを伝えること自体が、営業活動なのです。

まとめ|問い合わせが来ないのは「才能」ではなく「設計」の問題

ここまで見てきた7つの落とし穴は、次の通りです。

  • 誰向けか分からない
  • サービスが抽象的
  • 実績が見えない
  • 導線が遠い
  • フォームが重い
  • 検索で見つからない
  • 更新が止まっている

これらはすべて、特別なセンスや才能がなくても改善できるポイントです。

ホームページは、置物ではありません。
正しく設計し、育てれば、地方の中小企業にとって最もコストパフォーマンスの高い営業ツールになります。

おわりに|「問い合わせが来ない」から抜け出す第一歩

もし今、
「うちのサイト、全部当てはまっている気がする」
と感じたなら、それはチャンスです。

改善すべきポイントが明確になった瞬間から、成果への道はすでに始まっています。
ホームページは、作り直さなくても、直し方を変えるだけで生まれ変わります。

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