はじめに
「中小企業診断士試験の経済学・経済政策が苦手で勉強が進まない」
「需要曲線や供給曲線、IS-LM分析など、グラフが多くて理解できない」
「経済学は暗記では対応できないと聞くが、どのように勉強すればよいかわからない」
このような悩みを抱えている受験生は非常に多いのではないでしょうか。
中小企業診断士一次試験の「経済学・経済政策」は、7科目の中でも苦手意識を持つ人が多い科目です。
一方で、正しい勉強法を実践すれば比較的得点を伸ばしやすい科目でもあります。
私自身、中小企業診断士試験にストレート合格しました。しかし、最初から経済学が得意だったわけではありません。学生時代に経済学を学んだ経験もなく、需要曲線やGDPといった基本的な用語すら曖昧な状態から勉強をスタートしました。
それでも学習方法を工夫したことで、本試験では安定して得点できるレベルまで到達することができました。
この記事では、私自身の経験を踏まえながら、
- 中小企業診断士試験の経済学・経済政策の特徴
- 効率的な勉強法
- 初学者がやるべき学習順序
- 苦手科目を得点源に変える考え方
について詳しく解説します。
これから学習を始める方はもちろん、伸び悩んでいる方にも参考になる内容となっています。
中小企業診断士「経済学・経済政策」とは?
まずは、この科目がどのような特徴を持っているのかを理解しましょう。
経済学・経済政策は、中小企業診断士一次試験の7科目の中でも、理論的な理解が求められる科目です。
暗記中心の「中小企業経営・政策」や「経営法務」とは異なり、
「なぜそのような結果になるのか」
を理解していなければ応用問題に対応することはできません。
一方で、毎年出題される論点には一定の傾向があります。
頻繁に出題されるテーマとしては、
- ミクロ経済学
- マクロ経済学
- 市場均衡
- GDP
- 景気循環
- 財政政策
- 金融政策
- IS-LM分析
- AD-AS分析
- 国際経済
などが挙げられます。
一見すると難しそうに感じますが、実際には「頻出論点を確実に理解すること」が合格への近道です。
経済学は本当に難しいのか?
受験生の間では、
「経済学は診断士試験で一番難しい」
という声を聞くことがあります。
しかし、私は少し違う考えを持っています。
正確には、
「最初は難しいが、理解できるようになると得点しやすい科目」
だと感じています。
例えば、暗記科目では毎年新しい制度や法律が出題されます。
一方で経済学は、
- 需要曲線
- 供給曲線
- 市場均衡
- GDP
- IS-LM分析
など、基本的な考え方そのものは大きく変わりません。
つまり、一度理解してしまえば翌年以降も通用する知識になります。
私自身も、勉強を始めた当初はグラフを見るだけで苦手意識がありました。
しかし、
「なぜ右下がりになるのか」
「なぜ金利が下がると投資が増えるのか」
という理屈を理解してからは、一気に問題が解けるようになりました。
暗記ではなく「理解」が重要なのが、この科目最大の特徴です。
経済学で苦戦する受験生の共通点
ストレート合格を目指す中で、多くの受験生を見てきましたが、経済学で苦戦する人には共通点があります。
① グラフを丸暗記している
最も多いのが、このパターンです。
例えば、
「需要曲線は右下がり」
という形だけを覚えてしまう人がいます。
しかし、本試験では、
「所得が増えたら?」
「代替財の価格が上がったら?」
など、グラフが動く理由を問われます。
形だけ覚えていても対応できません。
重要なのは、
「なぜそのように動くのか」
まで理解することです。
② 計算問題を避けてしまう
経済学には計算問題があります。
これだけで苦手意識を持つ方も少なくありません。
しかし、実際の試験で必要となる計算は、高度な数学ではありません。
必要なのは、
- 割合
- 四則演算
- 簡単な方程式
程度です。
つまり、数学というよりも、
「考え方を理解できているか」
が重要になります。
計算問題を最初から捨てるのは非常にもったいないと言えます。
③ テキストばかり読んでいる
これは非常に多い失敗です。
経済学は、
「わかった気になる」
科目です。
テキストを読んで理解したつもりでも、
実際に問題を解くと全く解けないことがあります。
私自身は、最初に問題を解くことで自分の知識レベルを確認し、
わからない部分をテキストで理解を深める勉強法を実施していました。
特に経済学はアウトプットが非常に重要です。
私がストレート合格するまでに実践した勉強法
ここからは、私自身が実際に行った勉強法を紹介します。
STEP1 まず全体像を理解する
最初から細かい計算問題に取り組むことはおすすめしません。
まずは、
- ミクロ経済学とは何か
- マクロ経済学とは何か
という全体像を理解することから始めました。
私は講義動画(YouTube)を活用し、
「グラフがどのように動くのか」
を視覚的に理解するようにしました。
テキストだけでは理解しづらい内容も、動画で見ると非常にわかりやすくなります。
STEP2 完璧を目指さない
診断士試験は7科目あります。
そのため、
「経済学だけを100点取る」
必要はありません。
私が意識していたのは、
60〜70点を安定して取ること
です。
難問は他の受験生も解けません。
そのため、
- 基本問題
- 頻出問題
を確実に得点することを重視しました。
この考え方は、ストレート合格を目指す上で非常に重要だったと感じています。
STEP3 問題演習を最優先する
経済学では、
インプット3割
アウトプット7割
くらいの割合で勉強しました。
過去問を解くことで、
「どの論点が頻出なのか」
「自分がどこで間違えるのか」
が見えてきます。
間違えた問題だけをノートにまとめ、何度も復習したことで知識が定着していきました。
ここまでが私の勉強法の前半です。
後編では、実際に使用した教材やおすすめ参考書、過去問の活用方法、試験直前期の勉強法、
試験当日の時間配分など、より実践的な内容について詳しく解説します。
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