中小企業診断士 口述試験 完全ガイド:合格のコツと対策を徹底解説!

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いつもご拝読いただき、ありがとうございます。
情報通信会社でシステムエンジニアをしながら、中小企業診断士として活動しているshiroharuです!

shiroharu
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本日は「中小企業診断士試験の口述試験」について、紹介しようと思います!

はじめに

本記事では中小企業診断士の口述試験について解説しています!

この記事でわかること

  • 口述試験の合格率は99%って本当?
  • 口述試験で何を聞かれる?
  • 事前に対策は必要?

筆者も中小企業診断士の口述試験を令和5年度に受験しましたので、最新の情報をお届けできると思います!

ストレート合格で口述試験に辿り着きましたが、ストレート合格を果たすための勉強方を以下の記事で解説していますので、興味のある方は併せてご覧ください!

1次試験の勉強の進め方は以下の記事で解説していますので、併せてご覧ください!

口述試験とは?

口述試験の位置づけと概要

口述試験は中小企業診断士の2次筆記試験を突破された方が受験できる最終関門です!

形式的には「ほぼ合格が確定している」試験ですが、必要最低限の準備は必ず必要です。

中小企業診断士試験の最大の鬼門である、2次筆記試験を突破したのであれば、絶対に口述試験で落ちたくはないですよね・・・

試験の目的

試験の目的は主に以下の観点を確認するためです。

  • 論理的思考力
  • コミュニケーション能力

中小企業診断士として経営コンサルティングを行っていくには、社長や従業員と対話する機会が必ずあります。

そういった点で、人と会話しなければ成り立たない職業のため、最低限のコミュニケーションを取れることが必須です!


試験の基本情報

例年、口述試験は近くの大学等で実施されます。口述試験の案内書に記載されている時間帯に近くの試験場まで出向く必要があります!

ちなみに、令和6年度試験は1月26日(日)に実施されますね!今が一番、ドキドキだと思います笑

試験形式

試験形式は以下の通りです!

  • 試験時間:約10分~15分
  • 面接形式:試験官2~3名による質疑応答
  • 設問の内容:二次試験で受験した事例(事例Ⅰ~Ⅳ)に関連する質問

筆者の場合は試験官2名で、約15分ほどでした。

採点基準

試験の採点基準は公表されていませんが、質疑に対して論理的かつ説得力のある回答ができているかを見られていると思います。

論理的かつ説得力のある回答を行うには、事前に2次試験の問題内容が頭に入っている必要がありますので、ノー勉では準備不足に陥ります・・(だからといって、落ちることはないかと思います笑)

合格率

合格率は以下の通りです。

ほぼ100%!!!!!!!!!!笑

実質、2次筆記試験を合格した時点で中小企業診断士に合格したも同然です!笑

一応、参考までに過去の試験データを掲載しておきます。

▪️令和4年度

1,625(合格者) ÷ 1,632(口述試験資格者) × 100% = 99.5%

▪️令和5年度

1,555(合格者) ÷ 1,557(口述試験資格者) × 100% = 99.8%

※中小企業診断士協会のサイトを参照

データから伺えるように、ほとんどの方が間違いなく合格できます!

ただし、稀に不合格者がいるのも事実です、、 恐らく、遅刻や欠席をしたり、試験中に度が過ぎるほど態度が悪かったり等があれば、落ちることもあるのかもしれません、、

ですので、上記のことに気をつければ、間違いなく合格できます!


試験の流れについて

次に試験当日の流れをご紹介します!

試験の流れ

大まかな流れは以下の通りです!

①試験会場への到着

②受付と控室での待機

③面接室への案内

④試験管との質疑応答

⑤試験終了後の退出

注意点

時間厳守が合格の全てを握っていると言っても過言ではありません!本当に心配な方は近くのホテルに前泊しても良いと思います。

また、控室には多くの受験生が待機していて少し緊張感があります、、

最終関門ですが、対策を最後までしている方や携帯を触っている方など多種多様ですので、リラックスして好きなことをしながら待機しておくと良いと思います笑


質問の例と回答のコツ

次に質問の例と回答のコツを筆者の経験談からお話します!

質問例

口述試験では以下のような質問を面接官から受けます。

▪️事例Ⅰ(組織・人事)

「事例企業での従業員の士気を高めるための具体策を教えてください。」

▪️事例Ⅱ(マーケティング・流通)

「事例企業が新商品の販売を拡大するためにはどのようなプロモーション戦略が有効ですか?」

▪️事例Ⅲ(生産・技術)

「生産現場でコスト削減を実現するための取り組みを提案してください。」

▪️事例Ⅳ(財務・会計)

「事例企業の収益性を改善するための具体的な提案を挙げてください。」

筆者は事例Ⅱと事例Ⅲから2問ずつ、質問されました。

参考までに筆者が受けた質問は以下の通りです。(メモしていてよかったです!!)

▪️事例Ⅱ(マーケティング・流通)

・「B社の技術を活かしてスポーツ用品以外でどのような製品を開発できると考えますか?」

・女子野球メンバーの獲得に苦戦しているが、新たに獲得するべき顧客層はどのようなものですか?

▪️事例Ⅲ(生産・技術)

・「食品商社1社から仕入れており、依存度が高い事によるリスクはどのような事が考えられますか?」

・「企画開発に今まで力を入れてこなかった理由は何だと考えられますか?」

2次筆記試験で点数の悪かった事例から出題されると噂がありますが、筆者の場合は事例Ⅳの点数が最も悪かったにも関わらず、出題はありませんでした笑

口述試験後に受験生同士で集まる親睦会に参加し、情報交換を行ったのですが、ほとんどの受験生がランダムで2つの事例から出題されておりました!

回答のコツ

  • 答えは「結論 → 理由 → 補足」の順に述べる(PREP法)
  • 質問内容がわからない場合は「確認質問」をして時間を稼ぐ。

すぐに回答できなくても何も問題ありません。

実際、回答に悩んでいると助け舟を出してくれる面接官もいらっしゃいます

急ぐあまり変なことを言ってしまうよりも一旦、冷静になってみることをオススメいたします!


試験対策のポイント

次に試験対策のポイントを紹介します!

事前準備

ごくごく当たり前の話になりますが、2次試験の問題と自身の解答内容を再確認してください!

想定される質問とそれに対する回答を考えておくことも大切です。

筆者の場合は事前に想定した質問は1問もありませんでしたが、無事に合格できました笑

面接練習

時間がある方は家族や知人などに協力してもらい、面接練習を行なってください!

もしくはスマートフォンを活用して、自身の話し方をチェックすることも有効です!

筆者の場合は家族に手伝ってもらいました!

よくある失敗例

よくある失敗例も念のため、記載しておきます!

  • 答えを長々と話しすぎて時間を取られる。
  • 試験官の意図を誤解して的外れな回答をしてしまう。
  • 緊張のあまり回答が支離滅裂になる。

実際に筆者も緊張から的外れな回答をしてしまいました笑

ただし、誘導尋問のような形で「このような手はどうですか?」と助け舟が出る時がありますので、安心してください笑


心構えとメンタル対策

次に口述試験を受験するにあたり、精神面での対策を紹介します!

緊張を和らげる方法

  • 試験直前に深呼吸をする。
  • 「面接官は敵ではなく味方」と考える。
  • 笑顔でハキハキと答えることを心がける。

筆者もよく緊張する人間でして、小学生の頃には音楽会で緊張のあまり、全校生徒の前でゲ⚪︎してしまったこともあります笑

そんな筆者でも乗り越えられますので、安心して臨んでください!

自信を持つために

  • 合格率は非常に高い試験であり、落ちる方が珍しい。
  • 準備をしっかり行えば、失敗することは少ない。

筆者も受験する直前は「合格率99%の残り1%になったらどうしよう」と考えていましたが、不要な心配でした・・・

1次試験、2次試験を突破された方なら、問題なく口述試験も突破できます!


実体験やエピソードの紹介

筆者の実体験をちょっとだけご紹介します!

受験前は圧迫面接を受けるんじゃないかとヒヤヒヤしていましたが、実際はそんなことはなく、普通の面接という感じでした。

筆者は心配性なため、想定される質問を何個も考えて、回答しようと意気込んでいましたが、実際には出題されませんでした。その時に結構焦ったのを今でも覚えています笑

良かった点

  • 準備を怠らなかったこと
  • 面接練習したこと
  • 早めに受験会場に着いたこと

とにかく、口述試験に関しては合格まであと一歩のところまで来ているので、絶対にストレート合格してやるという気持ちで準備していました!

悪かった点

  • 想定外の質問をされた際に焦ってしまったこと
  • 対策をしすぎて寝不足で受験会場に行ったこと

経営コンサルティングの現場ではお客様から何を聞かれるかわからないことも多いため、その場での柔軟性が求められます!

また、合格してから振り返ると、そこまで対策はしなくても合格はできたなと感じています笑

どれだけ対策をしても想定外の質問はされると思いますので、どこかに区切りをつけて、リラックスして挑むことをオススメいたします!


おすすめの勉強方法

口述試験対策にオススメの勉強方法を紹介します!

勉強方法

口述試験対策のセミナーや書籍もございますが、ぶっちゃけ必要ないです。

お金もそれなりにかかりますし、口述試験後は実務補習が待っているため、そこに残しておく方が良いと思います!

問題内容を口に出しながら読むことで記憶の定着を図り、事前に想定される質問を5個ずつくらい準備すれば、合格できます!

便利なツール

この頃、生成AIが凄まじい進化を遂げており、ChatGPT等を使用することで想定質問を作成可能です!

想定した質問が出てくる可能性は低いですが、準備するに越したことはありません。

2次試験の問題文を各事例ごとに読み込ませて、生成AIが考えた質問に対する回答をしていくだけでも、面接の練習にもなります!

ぜひ、試してみてください!

読者へのメッセージ

口述試験は、自分の知識や考え方を試験官に伝える場です!

準備をしっかりして、自信を持って臨んでください。あなたの合格を心より応援しています!


おわりに

本記事では、中小企業診断士の口述試験について、筆者の経験を踏まえながら、紹介しました。

中小企業診断士は、経営コンサルタントとして唯一、国から認められた国家資格です。全ての企業にとって経営知識は切り離せないものであり、社長からのニーズも高い資格です。

転職市場でも評価される資格であり、自身のキャリアアップにも大きく繋がります。中小企業診断士は企業で必要な知識を広範囲で獲得することができます。財務やマーケティングなどの分野を学ぶことで自身の専門性を発掘するきっかけにも繋がります。

筆者の経験談ですが、勤務先の企業内の方々と関係性を深めていくことも重要ですが、社外の方々と交流を深めていくことも大切だと感じております。

普段は出会わないような優秀な方とも知り合うことができ、多角的な視点で物事を捉えられるようになったり、情報交換も兼ねて関係性を深めていくことができます!

試験の難易度は高いですが、合格することで得られるメリットは大きいため、皆様の一歩を踏み出すきっかけとなるような記事を今後も書き続けていきます!

今後ともshiroharuをよろしくお願いいたします!

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