【必見】中小企業診断士にストレート合格する方法

中小企業診断士試験

はじめまして、中小企業診断士のshiroharuです。

令和5年の中小企業診断士試験にストレート合格し、現在はシステムエンジニアをしながら、中小企業診断士として活動しています!

もちまる
もちまる

中小企業診断士試験って難しいって聞いたことはあるけど、そんなに難しいの?

あまり何をしている人達なのかわからない・・・

shiroharu
shiroharu

経営コンサルタントとして唯一、国から認められた国家資格だよ。

合格率は例年3〜8%を推移していて、難関国家資格の分類に入るよ!

とある一説では、試験会場で自分の「前・後・両隣に座っている受験生は全員、落ちる」とも言われています。そんな縁起でもないことを言うな!と思うかもしれませんが、実際に筆者が合格者番号を確認した際には上記の現象が生じていました・・・

しかし、筆者は一般サラリーマンとして企業務めしながら、ほぼ独学で中小企業診断士試験に約10ヶ月で合格することができました!

合格当時、筆者は24歳であり、社会人3年目でした。ビジネス経験が浅くても適切な方向性で勉強を積み重ねれば、ストレート合格可能ということを証明できたので、皆様の一助になればと思います。

本記事では、「中小企業診断士試験に挑戦したいと考えている方」や「勉強をしているけれど自身の勉強方法が合っているのかわからない方」に向けて、筆者の経験談を踏まえながら解説しようと思います。ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること

  • 中小企業診断士試験とは
  • 1次試験の勉強の進め方
  • 2次試験の勉強の進め方
shiroharu
shiroharu

中小企業診断士に合格すれば、見える世界が大きく変わりますよ。

中小企業診断士試験の概要

既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、改めて「中小企業診断士試験とは何ぞや」を解説いたします。

中小企業診断士試験は以下のステップで実施されます。

  • 1次試験(筆記試験・マークシート)
  • 2次試験(筆記試験・記述式)
  • 2次試験(口述試験)

1年に1回、各試験が実施され、1次試験を突破した方が2次試験に進むことができます。口述試験は2次の筆記試験を突破された方のみ、受験することが可能です。

口述試験に合格後、15日以上の実務補習を修了して初めて中小企業診断士として正式に登録できます。

もちまる
もちまる

何だか先が長そうな試験だなあ・・・

勉強のモチベーションが保てず、挫折しそうですね。

shiroharu
shiroharu

合格までの勉強目安時間としては約1000時間が必要だよ。

筆者は約750時間くらいの勉強時間だったけど、信憑性は高いと思うよ。

もちまる
もちまる

合格後の実務補修はどのようなことをするんですか?

shiroharu
shiroharu

実際の中小企業に対して、合格者同士でグループを組んで経営コンサルティングを行うよ。各人10ページ〜15ページほどの報告書を書いて、社長に報告を行うよ。なかなかハードだけど、中小企業診断士としての成長が感じられるよ!

1次試験は7科目、2次試験は4科目を受験しなければならず、ボリュームも凄まじいです・・・

ただし、試験勉強を通じて、経営全体を幅広く俯瞰できる感覚・知識を身につけることができ、どの科目も意味のあるものだと筆者は感じています。

1年での合格を目指すのであれば、全体計画を立て、月単位・週単位での進捗を確認しながら勉強を進めていく必要があります。モチベーション維持のため、資格取得後の輝かしい自分を想像しながら地道に勉強を積み重ねていくことが合格への近道です。

shiroharu
shiroharu

中小企業診断士のバッチを着用して自身の歩く姿を思い浮かべていたなあ

世の中のビジネスマンが取得したい資格ランキングにも毎回、上位に位置している「中小企業診断士」は、取得までの道のりこそ険しいですが、その分の見返りは大きい資格だと感じます。

1次試験について

1次試験は以下の7科目を受験する必要があります。

  • 経済学・経済政策
  • 財務・会計
  • 企業経営理論
  • 運営管理
  • 経営法務
  • 経営情報システム
  • 中小企業経営・中小企業政策

また、1次試験に合格するには、以下の合格基準の両方を満たす必要があります。

  • 総点数の 60% (420点)以上を取得していること
  • 1科目でも満点の 40%(40点) 未満がないこと

1次試験は科目合格制度があるため、次年度への持ち越しも可能ですが、十分に対策を実施していけば、すべての科目を同年に合格することも可能です!

ただし、真夏の酷暑のなか、2日間に渡ってみっちりと実施されるため、体力と精神の削られる試験です・・・

2次試験について

2次試験は以下の4科目を受験する必要があります。

  • 事例 I(人事・組織論)
  • 事例Ⅱ(マーケティング
  • 事例Ⅲ(生産管理)
  • 事例Ⅳ(財務・会計)

また、2次試験に合格するには、以下の合格基準の両方を満たす必要があります。

  • 総点数の 60% (240点)以上を取得していること
  • 1科目でも満点の 40%(40点) 未満がないこと

2次試験は一度、不合格になった場合でも次年度にもう一度、2次試験から再挑戦することができます。

2次試験は1日で実施され、全て記述式での試験となります。問題によっては400字の記述を要求される箇所もあるため、タイムマネジメントが合格の鍵を握っています。

特に事例Ⅳ(財務・会計)では、凄まじいボリュームの計算問題が出題され、CVP分析NPV分析を速く正確に実施しなければいけません・・・

一度、試験問題に目を通してみて、どのくらいの難易度なのか把握することをオススメいたします!

ストレート合格を目指すには

皆様、お待たせいたしました。試験概要はこの辺にして、筆者がストレート合格するにあたって実施した勉強の進め方を記載していこうと思います。

はじめに、大前提として・・・

勉強時間の確保!!!!!!!!!!!

は絶対的に必要です笑

「そんなことは言われなくてもわかってるよ!」という声が聞こえてきそうですが、合格に近道なしです・・・

ストレート合格するには多年度受験生と互角以上に渡り合う戦闘力が必要です。多年度受験生は自身よりも時間をかけて対策してきた猛者の集まりのため、いかに同じ土俵に立てるかが勝負です。

近年は「弁護士」「税理士」などの士業資格保有者が企業の経営コンサルティングも行いたいというニーズから、中小企業診断士試験を受験する方も増加してきています。また、中小企業診断士の合格者は旧帝国大学の卒業者や超大手企業・外資系企業で勤務しているビジネスマンが多いという噂もよく耳にします。

実際、筆者が合格後の実務補修でグループを組んだ方々は「代表取締役」、「税理士」、「超大手企業」などの肩書きを持っていました・・・

もちまる
もちまる

そんな人達に勝てる気がしないのですが・・・

shiroharu
shiroharu

確かにこれだけ聞くと勝てる気がしないよね笑
でも、試験に合格できれば良くて、1位になる必要はないんだ。

もちまる
もちまる

確かに、全員がそんな肩書きを持っているわけではなさそうですね。
「資格試験は自分自身との戦い」ってよく耳にしますし。

shiroharu
shiroharu

その通り!いかに自身を奮い立たせられるかが重要だよ。
まあ、それが一番難しいんだけどね・・・

あくまで筆者の考えですが、中小企業診断士試験を受験する方は以下の特徴があると感じます。

  • 子供時代から学校の勉強を熱心に取り組んできた秀才
  • 「超」が付くほどの向上心の塊
  • 物事を俯瞰的かつ多角的に捉えることができる

中小企業診断士試験は勉強時間の確保も重要ですが、人間としての魅力も必要だと考えます。「素直さ」や「向上心」なども中小企業診断士試験では間接的に必要な能力です。

・講師の授業内容を「素直さ」を持って吸収する
・豊富なビジネス経験で養われた先入観を取り除く
・毎日、何かの学びを得ようとする「向上心」

少しずつでも良いので、試験勉強を行いながら上記の付随能力を養っていくことは長い目で見てもメリットが大きいと感じます。

1次試験の勉強の進め方

まずは1次試験の勉強時間ですが、平均800~1,000時間と言われています。筆者は約500時間の勉強時間だったため、平均よりも短い時間で合格することができました。

ただし、筆者の場合は「応用情報技術者」というIT系の資格を持っていたため、経営情報システムは免除もしくは少ない勉強時間で合格することが可能でした。筆者は得意分野で点数を確保する戦略だったため、免除はせず、受験する選択を取りました。(本試験は64点だったため、点数はあまり稼げませんでしたが笑)

参考値として、筆者の各科目の勉強時間は以下の通りです。

  • 経済学・経済政策:81時間
  • 財務・会計:101時間
  • 企業経営理論:70時間
  • 運営管理:94時間
  • 経営法務:61時間
  • 経営情報システム:12時間
  • 中小企業経営・中小企業政策:28時間

上記に併せて、音声学習の時間が加わり、およそ500時間ほどで合格することができました。

合格に必要な勉強時間を把握したところで、次のステップは以下の通りです。

勉強計画を立てる

中小企業診断士試験に合格するために最も必要なことは「計画を立てること」です。計画の良し悪しで合格率は大きく変わってくると筆者は考えています。人間は目標がないとモチベーションの低下や別の事に気がとられたりするため、事前に立てた計画と逸脱していないか、再チェックすることが大切です。

ゴールから逆算して、いま何をしなくてはいけないのかを明確にしていくことで、自ずと勉強の手が進み、合格に一歩近づくことができます。

ちなみに、私が立てた計画は以下のようなイメージです。

  • 1次試験は700時間、2次試験は300時間ほど勉強する
  • 700時間を各科目ごとで必要な勉強時間に細分化する
  • 各月、どの科目の勉強を完了させるか明確にする
  • 得意科目・苦手科目の見極めを行う
  • 毎週、勉強の進捗を確認し、遅れがないかを確認する
  • インプット3、アウトプット7ぐらいを意識する
  • 模試を受験し、試験1ヶ月前の自身の立ち位置を最終確認する
  • 模試で点数が悪かった科目を重点的に追い込みする

上記の計画を意識しながら勉強を進めていけば、合格に大きく近づくことができます。

計画段階では1次試験に700時間ほど必要だと見込んでいましたが、勉強を進めていくうちに得意不得意の科目が把握できてくるため、実際には短縮することが可能だと思います。

「まずはとにかく勉強してみること」

これが大切です。触れてみなければ、得意不得意が把握できないので、まずは勉強してみることが大切だと感じます。「量よりも質」だとおっしゃる方もいますが、筆者の考えは「質よりも量」だと考えています。特に勉強開始当初はこの考えが当てはまると考えています。量を行って初めて、質が見えてくると肌で感じたため、まずは計画に沿って勉強を進めていくことが大切です!

もちまる
もちまる

意外とすっ飛ばしがちですけど、計画を立てるのは大事なんですね。

shiroharu
shiroharu

コンパスを持たないまま、山奥に飛び込むくらい危険だよ・・
ただ、計画を立てるのに時間を使いすぎることも注意が必要だよ!

筆者の場合は「財務・会計」が特に苦手科目だと感じていました・・簿記3級は事前に取得していたものの、1次試験では簿記2級レベルの知識が要求されるため、最も苦戦しました。本試験は足切りギリギリの44点でしたが、得意科目で点数を稼ぐという戦略を考えていたため、戦略通りではありました。

全ての科目で合格点を取れれば大の字ですが、実際には難しいというのが感想です。ある程度、割り切りをしつつ、正解できそうな問題は絶対に落とさない気持ちで臨む方が効率的だと感じました。筆者は財務は得意でしたが、会計が苦手だったため、財務で点数を稼ぐことに注力しました。

財務・会計以外にも得意科目・苦手科目がありましたが、克服するために実施した詳しい勉強方法は次の記事で記載していこうと思います!

2次試験の勉強の進め方

次に2次試験の勉強時間ですが、平均200~400時間と言われています。筆者は約230時間の勉強時間だったため、平均時間で合格することができました。

参考値として、筆者の各科目の勉強時間は以下の通りです。

  • 事例 I(人事・組織論):29時間
  • 事例Ⅱ(マーケティング:25時間
  • 事例Ⅲ(生産管理):29時間
  • 事例Ⅳ(財務・会計):114時間
  • 共通(全知識・全ノウハウの参照など):31時間

2次試験は事例Ⅳ(財務・会計)でいかに点数を落とさないかがポイントだと感じていたため、重点的に取り組みました。

筆者は1次試験が終わって自己採点をした後に2次試験の勉強を始めましたので、8月〜10月の3ヶ月で約230時間の勉強をしました。その際に初めて試験問題を見た際は・・・

こんな試験、誰が受かるねん!!!! 絶望・・

と率直に感じました笑

1次試験はマークシートだったため、運が良ければ正解することもできますが、2次試験は全て筆記なため、偶然で正解するということが存在しません・・・ しかも「200字で述べよ」「400字で述べよ」など1問1問が全て難易度が高く、絶望を感じていました。

しかも、2次試験は正解が公表されません。正解がわからないため、自身の回答が合っているのか間違っているのかわからず、闇の中を歩いている気持ちになります・・・

もちまる
もちまる

正解が無いなんて聞いていないよ・・
どうやって勉強すればいいの?

shiroharu
shiroharu

受験生なら一度は耳にしたことがある「ふぞろいシリーズ」を使用したよ。
受験生の回答を集めて、答案分析してくれている書籍があるんだ。

「ふぞろいシリーズ」は必ずと言って良いほど必要な書籍です。この書籍を使用した勉強方法も次回以降の記事でご紹介しようと思います。

2次試験は自身の持つバックボーンが大きく関与する試験だと言えます。筆者の考えでは以下の職種で勤務されている方は多少、有利に進めることができると考えています。

  • 事例 I(人事・組織論):人事・労務関連の職種
  • 事例Ⅱ(マーケティング:企画・戦略関連の職種
  • 事例Ⅲ(生産管理):製品開発・品質管理関連の職種
  • 事例Ⅳ(財務・会計):経理関連の職種

2次試験は実際に存在する企業を事例とした問題のため、コンサルティングの実務に近い問題が出題されます。上記の職種で働いている方々は各事例の企業が抱えている課題をイメージしやすいため、問題の内容が頭にすんなりと入りやすいです。

筆者はシステムエンジニアのため、どの職種にも属していないため、大変苦労しました。特に事例Ⅲ(生産管理)は特にイメージがしづらかったです。工場での勤務経験がある方はすぐに頭にパッと浮かびそうな情景でもなかなかイメージができませんでした。

そのため、事例Ⅰと事例Ⅱで点数を稼ぎつつ、事例Ⅲと事例Ⅳはなるべく点数を落とさない戦略で望み、無事に合格することができました。

2次試験はとにかく「フレームワークに当てはめて問題を解いていくこと」が大切です。

問題の作成者がどのような回答を求めているか想像することで、100%の解答でなくても80%の解答は目指せると考えています。「ふぞろいシリーズ」を使用すれば、解答の形をある程度、覚えることができます。

2次試験の詳しい勉強方法は次回以降の記事で記載していこうと思います!

おわりに

本記事では、中小企業診断士協会の概要を筆者の経験を踏まえながら、紹介しました。

中小企業診断士は、経営コンサルタントとして唯一、国から認められた国家資格です。全ての企業にとって経営知識は切り離せないものであり、社長からのニーズも高い資格です。

転職市場でも評価される資格であり、自身のキャリアアップにも大きく繋がります。中小企業診断士は企業で必要な知識を広範囲で獲得することができます。財務やマーケティングなどの分野を学ぶことで自身の専門性を発掘するきっかけにも繋がります。

ストレート合格には継続的な勉強習慣が大切です。習慣を身につけていくことができれば、勉強しない日があると逆に違和感を持つようになります笑

試験の難易度は高いですが、合格することで得られるメリットは大きいため、皆様の一歩を踏み出すきっかけとなるような記事を今後も書き続けていきます!

今後ともshiroharuをよろしくお願いいたします!

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