いつもご拝読いただき、ありがとうございます。
情報通信会社でシステムエンジニアをしながら、中小企業診断士として活動しているshiroharuです!

本日は1次試験に合格するための勉強の進め方を解説していこうと思います。

中小企業診断士を取得するには、まず第1関門である「1次試験」に合格する必要があります
試験概要については以下の記事で解説しておりますので、ご参考ください!

1次試験は7科目あり、全てに合格する必要があリます。各科目の難易度は非常に高く、戦略的に点数を獲得していかなければいけません!

今回は筆者の体験談を織り交ぜながら、各科目の勉強方法を記載していきます!

この記事でわかること

  • 1次試験全体の勉強について
  • 合格を勝ち取る戦略パターンについて
  • 科目免除の条件について

はじめに

科目合格制度があるとはいえ、1次試験で苦戦を強いられている方も少なくないでしょう。

科目数の多さから多年度に分けて受験する方も多くいらっしゃいます。

1次試験はとにかく覚えることが多いです・・

でも裏を返すと、しっかりと知識を増やせば必ず合格可能な試験です!

暗記のコツとして、私はエビングハウスの忘却曲線を意識しました。人間の脳みそは20分後に記憶の42%を忘れてしまいます・・・

せっかく覚えたことも1ヶ月後には約80%も記憶から抜けてしまうという恐ろしい事実があります・・・

ただし、適切なタイミンングで復習を重ねていくことで、記憶に定着させることが可能です!

人間の脳みそは短期間で同じ情報に触れると、生きていくために必要な情報と認識され、長時間経っても容易に思い出すことができます。

例えば、皆様も以下の情報に関して、特に意識しなくてもすぐに思い出すことができると思います。

  • 電話番号
  • 住所
  • 友人の名前

上記の情報は生きている間に自然と脳みそで思い出す機会が多く、定着している例になります。

中小企業診断士の試験に関しても、エビングハウスの忘却曲線を意識し、脳みそに重要な情報だと認識させることが大切です!

一朝一夕にはいかないため、勉強の習慣化を意識していくのがポイントです!

1次試験の勉強の進め方

1次試験には科目合格制度が存在し、複数年にわたって受験することが可能ですが、今回はストレート合格を目指すことに焦点を当てて、解説していきます

合格戦略の組み立て

過去の記事でも紹介しましたが、全ての試験に通じて言えることは「戦略を立てる」ことが合格に直結します。

中小企業診断士試験の受験生は多種多様な業界で働かれている方が多く、既に保有している知識の量・幅が異なります。筆者の場合はシステムエンジニアとして働いており、経営情報システムに関する知識を事前に保有していたため、12時間の勉強で合格することができました。

1次試験において、事前に保有している知識が有利になる例は以下の通りです。

  • 経済学・経済政策:金融業・経済学部の卒業生など
  • 財務・会計:金融業・経理・税理士など
  • 企業経営理論:経営企画部・経営学部の卒業生など
  • 運営管理:製造業・店舗マネージャなど
  • 経営法務:弁護士・法学部の卒業生など
  • 経営情報システム:システムエンジニア・情報系学部の卒業生など
  • 中小企業経営・中小企業政策:行政にお勤めの方

1次試験の勉強時間ですが、一般的に平均800~1,000時間で合格することができると言われています。筆者の場合は約500時間で合格することができましたが、事前に保有している知識量が人によって異なるため、あくまで目安として考えていただく方が良いかと思います。

勉強していく中で、自身の得意科目が把握できてくるため、どういった戦略パターンで挑むか計画していくことがポイントです!

合格戦略のパターンについて

1次試験に合格するための戦略パターンは大きく、以下の2つが考えられます。

1:科目免除制度を使用する
→残りの科目を重点的に勉強する

2:科目免除制度を使用しない
→得意科目の点数で苦手科目をカバーする

ストレート合格を前提としているため、科目合格制度は一旦、横置きしています。

1次試験には科目免除制度というものが存在します。既に保有している資格や現在の職種によって、1次試験の科目免除が可能です!

科目免除制度について

免除制度を受けることができるのは以下の4科目です。

  • 経済学・経済政策
  • 財務・会計
  • 経営法務
  • 経営情報システム

上記の4科目は条件を満たせば、科目免除制度が適用されるため、申請を行えば受験せずに合格とみなされます。

科目免除を受けるために必要な条件は以下の通りです。

経済学・経済政策の免除資格

①通算3年以上勤務する大学等の経済学の教授及び准教授・旧助教授
②経済学博士
③公認会計士試験または旧公認会計士試験第2次試験において経済学を受験して合格した者
④不動産鑑定士、不動産鑑定士試験合格者、不動産鑑定士補、旧不動産鑑定士試験第2次試験合格者

財務・会計の免除資格

①公認会計士、公認会計士試験合格者
②会計士補、会計士補となる有資格者
③税理士、税理士試験合格者、税理士試験免除者
④弁護士または弁護士となる資格を有する者

経営法務の免除資格

①弁護士
②司法試験合格者、旧司法試験第2次試験合格者

経営情報システムの免除資格

①技術士(情報工学部門登録者に限る)、技術士となる資格を有する者
②次の区分の情報処理技術者試験合格者
・ITストラテジスト
・システムアーキテクト
・システムアナリスト
・アプリケーションエンジニア
・システム監査
・プロジェクトマネージャ
・応用情報技術者
・ソフトウェア開発
・第1種
・情報処理システム監査
・特種

※日本中小企業診断士連合会の公式サイトから抜粋

科目免除制度に関する筆者の考え

上記の条件を見る限り、多くの方は科目免除制度が受けられないことに気づきます・・

しかし、経営情報システムに関しては、免除となる条件を満たす資格数が多いという点もポイントです。

筆者は経営情報システムを免除できる資格を保有していましたが、科目免除制度は使用していません。

筆者の場合、戦略パターン2の「科目免除制度を使用しない」で受験することを決めていました。具体的には経営情報システムで稼いだ点数で苦手科目である財務・会計をカバーする戦略を組んでいました。

また、1次試験の1ヶ月前である7月にTACの模試を受験しました。その際に経営情報システムの点数が80点であり、全国2位の成績を取ることができたため、迷うことなく科目免除制度を使用しませんでした。

とは言いつつ、実際の令和5年本試験では、経営情報システムの難易度が例年よりも上がったため、64点でした・・・ 合格点を取得できたものの、プラス4点のアドバンテージのみ獲得することができました。

科目免除制度を使用した場合は60点扱いのため、結果的には受験した方が良かったことになるため、自身の決断に間違いはありませんでした。

上記の経験を踏まえて、あくまで筆者の考えは以下の通りです。

科目免除制度は使用しない!!!

科目にもよりますが、免除資格を受験した際の問題よりも中小企業診断士の1次試験の方が比較的に簡単だからです。上記の条件を満たしている方であれば、数時間〜数十時間の勉強で60点以上は高確率で取得することができると思います。

ただし、1点、注意が必要です。筆者の経験談に基づいて、経営情報システムに限ったお話をすると、「免除制度を使用したいから事前に免除資格を取得する」ことはオススメしません。

理由としては大きく、以下の通りです。

  • 免除資格自体の難易度が高い
  • 1次試験の他の科目を勉強した方がコスパがいい
  • 1次試験では免除資格ほどの知識を要求されない

1次試験は7科目、受験しなければならないため、遠回りする余裕はないのが現実です。

経営情報システムに限った話になりますが、同じIPAの資格である「基本情報技術者」レベルの知識で十分対応できます!

心配な方は基本情報技術者のテキストをざっと目を通してみるのも良いかと思います。ただし、あくまで目を通すだけであり、受験する必要はありません。1次試験の過去問を通じて、知識の獲得に努める方が合格への近道です!

1次試験の各科目の勉強方法については次回以降の記事で解説していきます!

おわりに

本記事では、中小企業診断士1次試験に焦点を当てて、勉強の進め方などを解説しました。

中小企業診断士は、経営コンサルタントとして唯一、国から認められた国家資格です。全ての企業にとって経営知識は切り離せないものであり、社長からのニーズも高い資格です。

転職市場でも評価される資格であり、自身のキャリアアップにも大きく繋がります。中小企業診断士は企業で必要な知識を広範囲で獲得することができます。財務やマーケティングなどの分野を学ぶことで自身の専門性を発掘するきっかけにも繋がります。

筆者の経験談だと、中小企業診断士を取得する前と比較して、仕事を俯瞰的に見ることができるようになりました。具体的に、「なぜ経営陣はそのような戦略を取っているのか」、「事業の競争力強化のためにITが上手く活用できているか」など、普段は考えもしなかったことを考えられるようになりました!

試験の難易度は高いですが、合格することで得られるメリットは大きいため、皆様の一歩を踏み出すきっかけとなるような記事を今後も書き続けていきます!

今後ともshiroharuをよろしくお願いいたします!